教員からの転職って実際どうなの・・・?
今この記事を読んでいるそこのあなたは、きっとこんなことに悩んでいるのではないでしょうか?
教員を辞めたいけど、転職して後悔はしないかな?転職してその後の暮らしはどうなるのかな?実際に教員から転職した人の話を聞きたい
筆者の私も、新卒で一度は小学校教員になりましたが、色々な事情で一年で転職し、営業職の仕事に就きました。
そこから一年半後にさらにもう一回転職してメガベンチャー企業の営業職に就き、現在に至ります。
今回の記事では、教員からの転職に悩みを抱えている方に向けて、自分の体験や考えを共有することで少しでもお力になれればと思います!
この記事はこんな人におすすめ
・教員を続けるべきか転職するべきかで悩んでいる
・実際に教員から転職した人の話が聞きたい
・教員を辞めることのメリット/デメリットを知りたい
目次
教員を一年で辞めた自分の結論
早速ですが、実際に教員を一年で辞めてしまった自分の結論から申し上げますと…
教員を辞めた事自体に全く後悔していません!
言い切れます。笑
もちろんこれは、その人の属性に寄るところも大きいと思います。
(属性とは、個人の年齢や性別、年収や住まい、等々…。)
もう既に教員を何年も続けている方やご結婚をされている方等であれば、私とは異なる属性になるので若干わけが違ってくるかもしれません。
しかし、私のようにまだ新卒3年以内の第2新卒で独り身で、教員を辞めることに絶対的な抵抗感がないという方であれば、
今回の記事が大いに役立つのではないかと思います。
また、属性の偏りに関係なく、一般論的に「教員」という仕事の特性についても重点的に書いていますので、
私とは異なる属性の方でも現在教員の方、または教員を経験されたことのある方であれば共感できる内容になっていると思います!
具体的なおすすめポイントと心残りポイント
ここからは実際に、私が教員を辞めて感じたおすすめポイントを3つと、後悔とまではいかなくても少し教員時代に心残りを感じたポイントを3つ、
それぞれ紹介したいと思います。
おすすめポイント3つ
① 仕事中にトイレ、飲食、休憩しても良い
はい、これ、個人的に最も感じた教員退職のメリットです。
恐らく教員以外の人が読んだら「え?そんなの当たり前のことじゃない?」と思うかもしれませんが、
教員から転職した初日、「仕事中に好きなタイミングでトイレ行っていいんですか!?水やお茶じゃなくてコーヒーとかコーラ飲んでいいんですか!?昼休憩は文字通り休憩時間なんですか!?」と興奮したのを覚えています。
教員は常に子どもたちに囲まれて生活しているため、自分自身が"規律ある人間"でなくてはなりません。
規律ある人間は授業中にトイレには行かないし、学校にジュースは持ってこないし、給食の時間も常に気を張って子どもたちの指導をする必要があります。
要するに、人々が生活の中で行う当たり前のことが当たり前のようにできない環境にあるのが教員という仕事の特性です。
教員から転職して、学校現場での常識は他の環境じゃ非常識なんだと強く感じました。
② 残業代が支給される
ご存知の方も多いかと思いますが、教員の残業はほぼ無給です。
「ほぼ」と書いたのは、一応教員は少しだけ残業代のようなものが上乗せされたお給料を毎月受け取っているからです。
給特法:『教育職員には、原則的に時間外勤務手当や休日勤務を支給しない代わりに、給料の月額の4%に相当する額を「教職調整額」として支給することが定められています。』(寺子屋朝日 for teachersより一部引用)
つまり、20万円の給料であればその4%なので、8,000円で実質働かせ放題なのです。
毎月0時間残業しようと100時間残業しようと、支給される給料には1円も差が出ないなんて、おかしくないか?と常々思っておりました。
今の仕事は、正直めちゃくちゃ忙しくて教員時代と同じくらい毎月残業をしています。
しかし、そこに残業代が出るか出ないかはかなりこちらのモチベーションにかなり差が出ます。どちらが良いかなんて、明白ですよね。
③ 趣味や副業に打ち込める
僕は最近、毎朝や仕事後に少しでも時間を見つけてはウォーキングや筋トレ、副業の勉強や読書をしています。
教員時代は、とてもじゃないけどそんなことをする余裕がほとんどありませんでした。副業も禁止されてますし。
当時は、毎朝適当に朝食を済ませてそそくさと家を出て勤務開始、家に帰ってからも翌日の授業準備等の持ち帰り仕事を片付けて寝る生活の繰り返しでした。
休日出勤もしょっちゅうしていましたし、精神的にも時間的にも余裕のない暮らしをしていました。
教員って本当にやることが多くて多忙すぎて、当時はプライベート中でも常に仕事のこと考えてなきゃいけなかったんですよね。
もちろん教員をやりながらでもプライベートに全力で打ち込める人はいると思いますし、徐々に慣れていくものだとも思っています。
しかし、個人的にはそこまでできるキャパがなかったですし、徐々に慣れていくビジョンもなかなか想像できなかったのです。
一方で、たとえ忙しくても日常の中に余裕を見つけてその隙に趣味や副業の勉強ができる今の環境はかなり気に入っています。
心残りポイント3つ
① 長期休暇がなくなった
教員のメリットといえばやはり、夏休みと冬休みの長期休暇ですよね。
僕も教員時代の夏休みには1週間使って北海道キャンプツーリングなんかもしていました。
夏に1ヶ月弱丸々休める仕事なんて、教員以外にはほとんどないのではないでしょうか。
今の仕事ももちろん夏季や冬季に休暇はありますが、教員時代に比べると微々たるものです。
長期休暇が恋しいなんて書くと、ただの怠け者みたいですが、ここは正直に書かせていただきます。笑
一方で、教員には「有給を好きなタイミングでとれない」というデメリットがあるため、それも合わせて考えると案外プラマイゼロかもしれません。
② 安定した人生との決別
これは教員に限らず公務員という仕事全てに共通していることかもしれませんが、「安定」から外れます。
何か問題を起こさない限りクビや降級になることはないし、仕事で大きな成果を出さなくても勤続年数に応じてお給料もボーナスも上がっていきます。
一方で、今の仕事(営業)は完全な成果主義。成果を出せる人間はどんどん給料も上がっていきますが、逆の人間はずっと同じ給料のまま。
勤続年数が同じでもその人の能力次第で年収に雲泥の差が出ます。
教員時代に比べ、どれだけストイックに生きられるかの力が試される環境になったなと思います。
ただ、これは人によっては成長のチャンスとも捉えられるので、デメリットとも言い切れませんね。
③ 毎日の刺激や仕事のやりがい
あくまで個人的な考えですが、教員ほど毎日刺激的でやりがいを感じられる仕事ってあまりないんじゃないかと思います。
良い意味でも悪い意味でも子どもたちの行動って想像がつかなくて、毎日が同じことの繰り返しなんてことには絶対ならないのが教員です。
また、子どもの成長を間近で感じられる瞬間ていうのは、本当に嬉しいですし「この仕事やっててよかったな」と思う瞬間なんです。
今の仕事もそれなりに刺激ややりがいを感じていますが、教員時代と比べるとどうしても当時が恋しくなってしまうこともあります。
まとめ
教員からの転職をおすすめするポイント
・仕事中に”規律正しい自分”にならなくてもよい
・残業代が支給されるため、長時間労働にも意味ややる気を見出せる
・プライベートで趣味や副業に打ち込む余裕ができる
教員からの転職で気になるポイント
・長期の夏季休暇や冬季休暇がとれなくなる
・公務員という安定した立場やレールからは外れることになる
・子どもたちと過ごす刺激的な日常や子どもたちの成長を感じるやりがいがなくなる
それぞれまとめてみました。何事も一長一短、教員からの転職にはいくつものメリット/デメリットがあります。
ただ、冒頭の結論にも書いた通り、僕はまったく教員からの転職に後悔を感じていません。
長期休暇がとれなくても平日に好きに有給をとれるのは教員時代にはなかったメリットですし、
元から安定志向よりもチャレンジ志向だった僕には今の環境が合っているとも思います。
子どもたちとの別れは心残りでしたが、何かを得るためには何かを失わなきゃいけないというのはこの世の常だと思っております。
もし現在教員を辞めたくてもなかなか一歩が踏み出せない方や、教員を辞めた人が実際に退職後に何を感じたか等を知りたかった方に、
この記事が少しでも役に立っていればとても幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!